月と木星、土星が「シンメトリー」に並ぶ日
SUBARU星空ツアーは今回で8回目。50人弱だった第一回星空ツアーの参加者も回を重ねるごとに増え、今回は秋の星空を愉しみに、500人を超える人たちが集まりました。それに加え、誘導や清掃のお手伝いのため、多くのボランティアにも協力していただきました。SUBARUの星空の輪は、どんどん広がっています。
さて、今回のテーマは「シンメトリー」。この日は、月を挟んで木星と土星が水平に、左右対称に並ぶという珍しい日。その姿は水平対向エンジンのクランクシャフトとピストンを彷彿とさせます。これと同じ配置が次に観られるのは、なんと59年後なのだとか。

この日は、月を挟んで土星と木星がシンメトリーに並ぶ日

芝生の上に座って夜空をゆっくり眺めるだけでも気持ちが良い日でした

インタビューにも答えてくれた、星空ソムリエ®の重信修さん
星々が近くにあるという純粋な驚き
会場では天体望遠鏡が並べられ、ガイドたちの解説を聞きながら多くの人たちが望遠鏡を覗き込んでいました。高性能な天体望遠鏡を覗く機会は、実はなかなか無いもの。そのため子供たちはもちろん、大人たちも望遠鏡を通して観る宇宙の姿に興奮していました。
「例えば45倍の望遠鏡で月を覗くということは、月との距離が1/45に縮むということです。そこで見える月の姿は、自分の想像していた姿とは全然違うんですね。その驚きを提供するために星空ツアーを行っています」と語るのは、株式会社Vixen
星のソムリエ®の重信修さん。
この、月との距離が近くなるという感覚は、会場で行われていた「月のスマホ撮影体験」で感じることが出来ました。天体望遠鏡にスマホを取り付けカメラで撮影するだけで、月のクレーターもはっきりとわかる精細な写真が撮れてしまうのはなんだか不思議な感覚です。

天体望遠鏡で見える景色に、大人も夢中になっていました

これだけの写真がスマホで撮れることに驚きです
宇宙とSUBARUに詳しくなれる
ステージでは、重信修さん(先述)の楽しい星空解説やクイズ大会も実施。実は重信さんはSUBARUのクルマを何台も乗り継いでいる熱狂的なスバリスト。この日も、SUBARUについての想いを熱く語ってくれました。クイズ大会は、問題に○×で答えるという単純なものながら、問題が進むごとに星や宇宙についての高度な知識が求められ、脱落者が続出。それでも最終問題で10人以上の参加者が勝ち抜き、最後はじゃんけんで決着。「いつもは7問くらいで1人になるのですが、今日はみなさんレベルが高い」と、進行役の重信さんもびっくりしていました。

クイズの景品は望遠鏡でした。
プロカメラマンによる愛車と星空の撮影会
SUBARUで星を観に行くからには、ぜひとも星空と愛車を一緒に収めたい、そんな願望をプロカメラマンが叶えてくれるイベントも開催されていました。
撮影現場は、長時間露光を行うためにライトの点灯は最小限。星々と、雲の切れ間からのぞく月光とで、幻想的とも言える空間になっていました。
自分でやろうと思っても、星空と愛車を一枚の写真に綺麗に収めるのはなかなか難しいもの。ですが、「すばる星空倶楽部」では自分で撮るためのアドバイスも掲載されています。

月灯りに照らされ、愛車と星々が一枚に

「自分だとなかなか上手く撮れないので」と参加したご夫婦。
大地と空と自然がSUBARUのフィールド。間伐材を利用したタンバリン・コースターづくり
会場の一角では、スバル360をかたどったタンバリンや星の形のコースターを手作りできるワークショップも開かれていました。どちらも、北海道美深町でSUBARUが保有する森林から出た間伐材を利用したもの。SUBARUは環境テーマとして「大地と空と自然がSUBARUのフィールド」を掲げており、まさに今回の星空ツアーはそのすべてがあるイベントと言えます。ワークショップは親子やカップルなど多くの参加者で賑わっており、自作のタンバリンやコースターに「SUBARU」の焼印を押せるコーナーでは、自分もやってみたいという人々が列を作るほどの大盛況でした。

スバル360をかたどった、間伐材を使ったタンバリン。

焼印を押す体験も新鮮です。綺麗に押すにはコツが必要です。
SUBARUに乗って、すばるを観に行ってほしい
#スバコミでは「すばる星空倶楽部」を開設しています。その狙いについて重信修さんは「SUBARUに乗って、すばるを観に行って欲しい」と語っています。「その場所その場所で、違った星空の美しさがあります。だからこそクルマで移動して、星の新しい鑑賞場所を探して欲しい(重信さん)」。確かに、たとえ望遠鏡等の装備がなくても、クルマで走って行った先で夜空を見上げるだけで気分が良いものです。
イベントの最後に予定されていた「すばる」を観る試みは、残念ながら雲が厚くなってきたために難しくなりましたが、参加者のみなさんは最後まで望遠鏡を覗き込みながら星空談義に花を咲かせていました。

遅くまで盛り上がる参加者たち。

お孫さんと参加した星景写真家の方