モータースポーツシーズンの開幕を告げるファン垂涎のイベント
「モータースポーツジャパンフェスティバル」が始まったのは2006年。本格的なモータースポーツシーズンが開幕する直前でもあり、開催を毎年楽しみにしているファンの方も多いと思います。朝から夕方までイベントが盛りだくさんで、ファンにとっては丸一日いても飽き足らない、いつまでもここにいたいと感じられるフェスティバルです。SUBARUチームの面々も朝からトークイベントや同乗走行に出演し、八面六臂の活躍を見せていました。

イベントの最後に行われた勢揃いのトークショー。緊張が解け、和やかなムードが広がっていました
本物のモータースポーツ車両&ドライバーがすぐそばに
なによりもイベントの魅力は、モータースポーツがより身近に感じられるところ。グリッドウォークではモータースポーツ車両が特設コース内に並べられ、お気に入りの車両と記念写真を撮ることが出来るだけでなく、セレモニー前の短い時間ではありますがプロドライバーと写真を撮ったり、サインを貰うことも出来ました。山内英輝選手、勝田範彦選手、池島実紅選手などプロドライバーの周りには多くの来場者が集まり、声援を送ったり写真を撮っていました。憧れの選手たちからサインをもらった子供たちが目をキラキラと輝かせていたのが印象的でした。

子供たちのサインに応じる池島実紅選手
モータースポーツの迫力を体感
特設コースでは数々のデモ走行が開催され、その迫力に圧倒されました。SUBARUのドライバーたちも、ワンメイクレース同乗走行やラリー車両のデモ走行・同乗走行に参加。ラリー車両のデモ走行では新井敏弘選手がスーパーテクニックを披露し、大勢の観客を驚きと感動に沸かせていました。それでも新井選手は「ぜんぜん限界じゃない」と涼しい顔。プロドライバーはやはり凄いですね!

スモークを巻き上げながらパフォーマンスを行う新井敏弘選手の全日本ラリー選手権参戦車

往年のWRカーもデモ走行を披露
威信をかけた熱いバトル!メーカー対抗カートレース
フェスティバルの終盤は、各メーカーを代表するトップドライバーたちがカートで競い合う「メーカー対抗カートレース」が開催されました。4月6日のレースでは、SUBARUから山内選手、勝田選手、久保選手が参加。かつて勝田選手がフリー走行中にクラッシュし、カートを壊したことが「伝説」として語り継がれていますが、この日も久保選手がフリー走行中にクラッシュ。スペアカーに乗り換え予選に臨みますが、タイヤが温まってないためかタイムが上がらず。山内選手は後のトークショーでも「万全の状態で走りたかった」と悔しさを表明していました。たとえお楽しみイベントであっても、勝負には負けたくないというプロドライバーの本能が垣間見えました。

カートで疾走する山内一輝選手

ゴールするためにはパズルを完成させなければいけません。ドライブテクニックに加え知力も大事
モータースポーツを文化として定着させたい
他にも、会場ではクルマをより身近に感じてもらうためのイベントが行われていました。憧れのクルマをプロドライバーの運転で試乗できる「ふれあい試乗会」や、免許をまだ持っていない18歳以下の若者が運転を体験できる「U-18運転予備校」、子供がカートやバイクを体感できる「Kids Circuit」など、気軽に参加できるイベントには多くの来場者が詰めかけていました。また、会場の外周には、カーマニアが作り上げたこだわりのレプリカカーが並んでおり、人々は足を止めてその出来栄えに感心していました。
インタビューに答えてくれた新井選手は「お台場に遊びに来たお客さんがついでに立ち寄ってくれる、それくらいの身近さがいい」とイベントの意義を語ってくれました。モータースポーツが特殊なものではなく、より身近なものと感じてくれる人が増えていけば、モータースポーツが日本で文化となる日もそう遠くないかもしれません。そんな可能性を感じさせる一日でした。

SUBARUカラーのカートに挑戦した子供たち。ステアリングを切る姿は本格的。

2012年にクラス連覇したニュル24時間レースカー?いえ、レプリカです。