STIが歩んできた30年間を実感できるギャラリー

STI社員の集合写真
まず出迎えてくれたのは、1993年にニュージーランドラリーで初のWRC総合優勝を遂げたレガシィのグループB車両でした。ニュルブルクリンク24時間レース車両や、発売後すぐに完売してしまったWRX STIタイプRA-Rも展示され、STIの過去と現在を象徴するクルマを間近で見ることができました。
その奥にあって、30年間の歴史を一望できるのがミニカーのコレクション。モータースポーツ車両とコンプリートカーのミニカーが発売順に並んでおり、モータースポーツと市販車を一体で考えるSTIの考え方を感じることができました。一台一台に込められた思いを想像しながら眺めるのも楽しみのひとつかもと思いました。
ショーケースの上部には、これまでに獲得したトロフィーがずらりと鎮座。これだけの数があっても全数は置ききれていないとのことで、モータースポーツの最前線で戦い続けた30年間の重みが伝わってきました。

WRC初の総合優勝を獲得した1993年ニュージーランドラリーのレガシィ

STIの歴史は、初代レガシィの10万キロ速度記録から

上部の棚に並ぶトロフィーの数々。
これでも半分くらいしか置いていないのだとか
STIとSUBARU、そしてお客様はひとつの「チーム」
ギャラリーの企画を担当したスバルテクニカインターナショナル(株)営業部の篠田淳氏は、リニューアルの意図について、「まず、30周年を期にSTIの全社員を集めて、STIとは何か?を話し合ったのがきっかけ」と語っています。「STIの歴史には勝利も敗北もあります。その数々の歴史はSTIのものだけでなく、SUBARUのものだけでもなく、お客様と一緒に築いてきたもの。いわば、苦楽をともにしてきたひとつの”チーム”だということです。それをSTIギャラリーでも表現したいと思いました(篠田氏)」

ギャラリーの企画を担当した
スバルテクニカインターナショナル(株)営業部の篠田淳氏
来て、見て、触れて。何度来ても楽しめる空間
STIの歴史をただ眺めるだけなく”分かち合える”ことにこだわった展示。その一つに、スタッフに声を掛ければ、ショールームに飾ってあるトロフィーを実際に手に持って記念写真を撮ることができます。また、展示されているモータースポーツ車両も、ドアを開けて室内を見られるようにする予定とのことです。
「お客様に直に触れてもらうような展示は従来のギャラリーでもやりたかったことですが、運営面で不安があったため躊躇せざるを得ませんでした。しかしリニューアルにあたり、思い切ってやってみようと。(篠田氏)」。オープン後も、トロフィーや車両の展示物を定期的に入れ替えたり、またイベントを実施したいとのことで、何度来ても楽しめるギャラリーを目指しているそうです。

トロフィーを手に持って記念撮影も可能。気分は辰己総監督?

”ギャラリー”にふさわしく、アメリカのグローバル・ラリークロスを描いた絵画も掲示

休憩スペースでは、STIのウェアやグッズを実際に手に取ることが出来ます