~5月5日「レゴの日」投稿~ レゴWRXが遂に完成!
きょうは #こどもの日 であると同時に #レゴの日 !ご存知でしたか?
— 株式会社SUBARU (@SUBARU_CORP) 2017年5月5日
0(れ)5(ご)の語呂合わせだそうです。というわけで、こどもも大人も大好きなレゴブロックで、#レゴSUBARU をつくります! #東大LEGO部 のみなさんにご協力いただき、鋭意制作中!車種、わかりますか? pic.twitter.com/GdrhbykiRD
5月5日にSUBARU公式Twitter/Facebook で投稿した「#レゴの日」投稿。今回特別に東大LEGO部の方のご協力をいただき「WRX-STI Type S」を制作いただき、遂に先日、実物が完成いたしました! TwitterやFacebookではお伝えしきれなかった、レゴWRXの細部や制作過程を、当ブログで一挙にご紹介したいと思います!

寸法・重量・定員 |
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---|---|
全長×全幅×全高(mm) |
300×120×90 |
車両重量(g) |
700 |
乗車定員(名)*1 |
5 |
使用パーツ種類 |
160 |
使用パーツ数 |
1140 |
*1 乗車はレゴミニフィグに限られます。
レゴWRXの制作過程とは!?東大LEGO部の驚くべき技術・・・。

▲ 東京大学レゴ部の高橋さん
制作に携わってくださったのは、東大LEGO部に所属されている高橋さん。大変嬉しいことに、ご本人も車好き&SUBARUファンということで、今回のお願いを快く受けてくださいました。
「父の影響で、小さい頃から実際の車の整備も手伝っていました」(高橋さん談)とのことで、実際の車の構造にも詳しく、できる限りのリアリティを追求していただいたそうです。
制作工程について詳しく伺いました。まずは参考画像を見ながら「LEGO DIGITAL DESIGNER(レゴ デジタルデザイナー)」という専用ソフト上で設計していくそうです。
タイヤのサイズから全体のサイズを決め、限られたスペースにどのようなパーツを入れるのか、カラーリングはどうするかなどを決めていくとのこと。
「エアインテークに使いたいパーツはすぐ思いつきました。普通はルーフ用に使うパーツなのですが、逆向きに使えばエアインテークになると思いました」と高橋さん。


▲ LEGO専用ソフトウェア「LEGO DIGITAL DESIGNER」で構造設計する様子。
ソフトウェア上での設計が完了すれば、必要なパーツの種類と数がわかります。そのデータを基にパーツを発注。海外からパーツを取り寄せることも多いそうです。(パーツ一覧はこちら)
パーツが届いたらいよいよ組立開始。まずは車の土台(シャシー部分)から作り始め、シートの位置を定めたあと、特に構造が複雑なボンネット部分を作っていきます。フロント部分がある程度の形を成してきたら、今度はリア。基本はソフトウェアで事前に設計したとおりに組んでいけば良いのですが、細かいところは適宜調整しながら進めていきます。
ルーフはルーフで別に組み立てておいて、最後にボディに取り付ければ完成です!制作途中の動画も公開しますので是非ご覧ください!徐々に車の形ができていく様子がよくわかると思います!

▲ 今回使用するパーツは1000個以上。約160種類におよびます。
▲ 組立作業のタイムラプス動画(一部抜粋)
細かすぎるインテリアのこだわりには、驚きの連続でした。
実はこの車、外観だけではなくインテリアにもこだわって作られています。ルーフを外して内装を見せていただいたのですが、まず驚いたのは運転席の部分。シフトノブにはレッドオーナメントが再現されており、よく見てみるとメーターも「レッドルミネセントメーター」になっています。さらには、シートのリクライニングはもちろん、ヘッドレストの傾き調整までできます。
運転席の足元をのぞくと、なんとフットペダルも付けられていました!外からのぞいても見えない部分ですが、こういったところからもクオリティの高さが伺えます・・・。凄すぎます・・・!

▲ インテリアの細部にもこだわりが。シフトノブにはレッドオーナメントが再現されています。よく見ると「レッドルミネセントメーター」も。

▲ さらに驚いたのは、運転席の足元。フットペダルが付けられています。

「折角なのでできるだけフルオプションにしたかったんです(笑)」(高橋さん談) たしかに、フロントウィンドウにはハイビームアシスト用の単眼カメラ(アドバンスドセイフティパッケージ:メーカー装着オプション)が取り付けられています。これは気づく人しか気づかないマニアックなポイント!SUBARUの先進安全技術までしっかり再現していただいて、私も感動してしまいました…!
高度な再現にはレゴ名人ならではのテクニックが!

高橋さんは、東大LEGO部の活動として様々な作品を制作されてきました。代表作は、昨年に制作された『バベルの塔』。このとき使用したパーツは4万6千個にも及びます。
「バベルの塔でひたすら細かい角度調整が続いてとても辛かったのですが、そこで鍛えられました」という高橋さん。それ以来、高橋さんはレゴで再現する際に重要で、かつ難度の高い「斜めの表現」が得意分野となったそうです。
今回制作いただいたWRXも、さまざまな部分にその技巧が発揮されています。特に、ご本人も苦労されたというフロントフェイス。SUBARUデザインの特徴であるヘキサゴン(六角形)のグリルがしっかりと再現されていますね。

もうひとつ、レゴを作る際に難しいのはパーツのミリ単位のズレだそうです。レゴブロックには丸い突起がついていますよね。これを「ポッチ」と呼ぶそうで、例えば2ポッチ分のパーツの横幅は、ブロックの1/3の高さのパーツであるプレートを5つ重ねた時の高さと同じサイズになっています。このようなパーツの幅と高さの関係をうまく使いながら、ポッチの間隔に合わせて作っていくのが通常の組み立て方。
ところが、今回の作品ではこれとは別に1ポッチの半分(「半ポッチ」)だけずらすテクニックも混在しています。これによって、0.8mm単位での調整を行なったそうです。ここがまさに、レゴ名人の「腕の見せ所」とも言えるポイントなのですね・・・!使用するブロックや構造自体を調整しながら、何度も試行錯誤していくそうです。

正直なところ、最初は私もどのような再現度になるのか楽しみ半分・不安半分だったのですが、想像をはるかに超える完成度で本当に驚きました。
レゴの深い世界。いかがでしたでしょうか?ぜひ皆さんの感想もお聞かせください! (掲示板はこちら)