日本最高峰のサイクルロードレース、ジャパンサイクルリーグがいよいよ開幕! 今回は開幕戦の「カンセキ真岡芳賀ロードレース」で活躍したSUBARUのチームカーを紹介します。
ロードレースシーズン開幕! 勝利のために走るSUBARUのチームカー

コース上で選手をサポートするチームカー

ジャパンサイクルリーグ(以下JCL)は、昨シーズンに誕生した「自転車を通じた地方活性化促進」を目指したサイクルロードレースリーグです。リーグに参加しているチームは"地域密着"を掲げ、地元のためにさまざまな活動も行っています。
さて、このリーグに参戦しているチームは10チームあり、大半のチームがSUBARUをチームカーとして使用しています。チームカーの役割は「自転車のメカトラブルへの対処」「監督からの作戦指示」「選手への補給食の補充」が挙げられます。ステーションワゴンの自動車が使われることが多く、予備の自転車や交換用のパーツを積載して選手と一緒に走行します。運転は主に監督が行いますが、時にはメカニックが運転することもあります。
今回はJCLに参加しているチームの中からTeam UKYO SAGAMIHARA、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンの3チームをピックアップして、普段からチームカーに乗り慣れている監督についてお話を伺いました。
使える幅が広くテクニカルなコースでも走りやすい

今年でチームが発足してちょうど10年目という節目の年になるTeam UKYO SAGAMIHARA。監督の桑原忠彦さんはチームの立ち上げ当初から使用しているSUBARUについて話していただきました。
「これまでレガシィ、レヴォーグをチームカーとして使用してきました。今は新型のレヴォーグを使用しています。使用歴もすっかり長くなってきて、今はこれがなければレースできないという状態ですね。
今使用している新型のレヴォーグは、パワーがかなりあるにも関わらず、クルマの速度としては低速な自転車の速度域でも扱いやすい、そんな味付けになっています。良く曲がるし、スムーズに加速してくれる、レスポンスがすごくいい、幅広い速度域で使いやすいですね。
特にジャパンカップやツールド熊野などのコースは、細くて曲がりくねったテクニカルなコースです。こういう道はクルマよりも自転車の方が走りやすいのですが、レヴォーグならついていけます。
あとチームカーは遠くに遠征に出ることもあれば、レース中に選手と一緒に走ってサポートも行うというクルマなので、幅広く使えるクルマはすごくありがたいです。特に遠征では選手たちが運転しても腰を痛めることもないしすごく乗りやすいクルマですね。

こだわっているところといえばカラーリングです。片山右京が一番こだわりをもっている部分ですが、やはり目立つ、憧れになるようなクルマにしていきたいと思っています。レースではぜひ選手と一緒にクルマも見てください!」
バランスが良く特に運動性が高い

「今年はしっかり準備ができたこともあり、チームの仕上がりも上々です」と2021年シーズンに自信をみせるのが、那須ブラーゼンの若杉厚仁 監督。
「SUBARUは素直にいいなと感じています。価格から乗り心地、ハンドリング・・・バランスに優れています。自分で買うとしたらSUBARU買いますね。
中でも運動性能が抜群です。自転車のレースではタイトなコーナーにある程度の速度で突っ込む必要もありますし、自転車にかなり近づいて走ることもあります。路面に吸い付くような感覚で走れるため、恐怖心なく走れるので本当に信頼していますね。
あとは長距離の運転がかなりラク。アイサイトが優秀で、遠征の移動はクルーズコントロールなしでは走れないですね」
長距離の移動も難なくこなしてくれる

チームの監督になる以前から、SUBARUを運転してきたという宇都宮ブリッツェンの清水裕輔 監督。
「10年以上SUBARUのハンドルを握っていますが、やはり特に感じるのが安定感ですね。SUBARUといえば、尖ったイメージを持つ人もいるかもしれませんが、すごく扱いやすいクルマだと思います。乗り手に合わせてくれる感じがあって、自転車のレースでも長距離の遠征でもすごく頼りにしています」

「10年前からすでにいいクルマでしたが、どんどん進化してますね。特にアイサイトにはすごく助けられています。年齢も上がってきたせいか、特に夜の運転がツラくなる時がありますが、この機能に本当に助けられています。夜の移動時は本当に助かっています」

またチームカーのほか「ニュートラルカー」と呼ばれるクルマもレース中には走行しています。これはチームカーと同様に選手をサポートするクルマですが、大きく違うのがチームに関わらず公平(ニュートラル)にサポートするところです。レースのタイミングによって、チームカーが選手サポートできないときに活躍するのです。このニュートラルカーにもレヴォーグが使用されています。
ロードレース中、コース上には選手以外にも、さまざまなクルマが走行しています。クルマにも目を向けてみると新しいレースの楽しみ方ができるかもしれません。
取材/撮影:今 雄飛(こん ゆうひ)