SUBARU車を愛してやまないスバリストなサイクリストを紹介する新企画がスタート。第一回目は、こだわりいっぱいのスバル愛に溢れ、日頃から車のあるサイクルライフを楽しんでいるおふたりに登場いただいた。
スバリストなサイクルライフ


趣味のスポーツバイクをふたり仲良く楽しんでいる齋藤寛太さんと小林一美さん。サイクリング王国を掲げて、近年めざましくサイクリング環境が整備されてきた茨城県のつくば市に住み、週末になれば全国各地のレースやロングライドイベントに参加。近年はマウンテンバイクやキャンプを楽しむなどアクティブな週末を過ごしている。

齋藤さんの愛車はSTI仕様のレガシィツーリングワゴン。パートナーの小林さんと共に、ロードバイクを積んで各地へサイクリングに出かけたり、レース参加を楽しんでいる。ルーフキャリアには二人のロードバイクとMTBの最大4台を積載できる。ラゲージスペースにはレースへの遠征時に必要な寝袋やキャンプグッズなどを収納。2021年夏、茨城からしまなみ海道(広島)まで片道800kmのロングドライブに出かた。また、毎年恒例で参加している震災復興ロングライドイベント「ツールド三陸」(岩手)も往復1,000kmの移動を楽しむなど、ツーリングワゴンと共にサイクルライフを楽しんでいる。
一方、小林さんの愛車はスバルの軽乗用車として、今もファンの多いR1だ。軽自動車の枠を超えた運動性能を備えつつ、女性の心を掴む愛らしいフォルムが特長の個性派モデル。じつは、偶然にも今回の取材前日に岐阜にあるスバリストの聖地として知られる中津スバルで無事に引き渡しされ、晴れてスバリストになった。
レガシィツーリングワゴンとR1に乗るお二人。愛車との出会いから、自転車と自動車を楽しむ”6ホイール”ライフをお聞きした。

齋藤さんにとって、幼少期からスバルは身近な存在だった。「父がスバル勤務ということもあり、自宅の車は昔からスバルでしたし、私も初めてのマイカーはスバルにすると決めていました。また、今しか乗れないであろうマニュアル車への憧れも持っていました」

そんな齋藤さんが初めてのマイカーに選んだレガシィツーリングワゴン。スポーツワゴンを確立した名車は1989年に誕生以来、2014年まで長年スバリストに親しまれてきた。愛車は第4世代となる2009年式で、走行距離は20万キロを突破している。
「2年前にすでに走行距離16万キロの中古車として手にしました。毎月のように全国の実業団登録レースに参加していたため、ラゲージスペースの利便性も考慮してツーリングワゴンに決めました。もちろん、マニュアル車だったことも決め手でした」
そんな愛車はさまざまなカスタマイズが施される。水温計などの三連メーター、マフラーはじめ、スバルのモータースポーツ部門であるスバルテクニカインターナショナル(STI)が開発したパーツが装備されたレガシィチューンドバイSTI仕様だ。

STI開発のパーツである水温計など三連メーターをカスタマイズ

サイクリストの友人から譲り受けたレカロのスポーツシートはお気に入り

スバルテクニカインターナショナルこと STI特別仕様の印

レアグッズのひとつSTIオリジナルソックスとシューズのコーディネートもバッチリ
「ロードバイクのカスタマイズと通じるところがあって、可能な範囲でカスタマイズは自分でやっています。ベアリングを交換して、足回りを硬めにして機敏さやカーブでの安定性を引き出しています。古い車なので、走行には問題なくても定期的に調子が悪くなります。悪くなったところを直しては、また別のところが悪くなって・・・、それをまた直して。でも、そうやっているうちに愛着が湧いてきますね。直したら、どこか調子が悪くならないかなぁと思うほどです。直すほどに愛着が湧いてきますね。これからも大切に乗って距離30万キロを目指したいです」
ロードバイクのパーツをカスタマイズするほどに愛着が湧いてくるのと同じように、齋藤さんは愛車のカスタマイズも楽しんでいる。

2015年からロードバイクをはじめ、地元つくばの実業団チーム「ウィンディー筑波」でレース活動をする。レースに参加するときは小林さんもサポートのため一緒に現地へ行く。一方、小林さんがヒルクライムレースやロングライドイベントに参加するときは、齋藤さんがハンドルを握る。
「自転車レースやイベント参加のとき、目的地での幅が広がる車は必須です。レースでは会場でテントやイスなどを設置しますが、荷室が広いワゴンタイプなら大型のアイテムも積めます。レース会場での快適性が格段に上がりますね。また、以前の車だと長時間運転は疲労感が強かったですが、自分の手足の一部になったかのような動力性能が快適で、疲労感も軽減されています」
キャリアに自転車を4台積めるため、チームメイトを連れてレース会場へ向かうこともあるという。このようにチームメイトとのレース活動も、パートナーとのサイクルライフもこだわりのレガシーツーリングワゴンと共にある。



最近はキャンプも楽しむ。ラゲージスペースには、テントにはじまり、シュラフやクッションマット、さらにコンロやコーヒーミルなどキャンプグッズを数多く積載。そんなときキャリアにはふたりのMTBを乗せるスタイルが多い。
「ふたりでキャンプに出かけることが増えました。最近はアウトドアサイクリングフェス的なイベントとして人気のバイクロア土浦に参加しました。キャンプ道具を一式積んで霞ヶ浦湖畔で1日楽しめました。また、ヒルクライムレースの本番前に現地へ試走に行くときは、寝袋で車中泊することもあります」

キャンプ用品の中にはスバルとコールマンがコラボした限定ランチボックスも

小林さんの愛車R1は、4月初旬、スバリストの聖地として知られる中津スバルで納車されたばかり。「可愛らしい見た目が好きで、10年近く前から気になっていました。今回、これだと思えるR1を見つけたことで、即決した感じです。仕事でも使うため、小回りが利きつつ、しっかり走ってくれることも条件でした」
岐阜にある中津スバルさんで納車されたR1に乗って、早速400kmのドライブだったが、ふたりで乗った時の車内空間のサイズ感がちょうどよく心地よかったそう。

R1引き取りの日、中津スバルが納車式を行なってくれた
普段の仕事は、ナビの地図の元データを作るための実地調査をする小林さんは、毎日調査エリアまで車で向かい、現地では自転車に乗って自分の足で調査を行う。そのためR1にはミニベロを乗せている。
「折り畳みミニベロを乗せられるほどのスペースは十分にあります。毎日の仕事でR1に乗れることが楽しみです。今後、ルーフキャリアを装着して愛車のピナレロを乗せたいです。R1にキャリア積んだスタイルは見かけないです。個性的な私らしく超個性的な愛車にしたいと思います」

2+2シーターのR1に、普段からミニベロを乗せて移動する

そんな小林さんのスポーツバイク歴は10年になる。あるとき坂道の魅力に目覚め、この春には近所にある人気ヒルクライムルートの不動峠を通算100回走破。榛名山、赤城山、磐梯吾妻などメジャーヒルクライム大会に数多く参加してきた。さらに今年は長距離走行にチャレンジするブルベにも初参加。霞ヶ浦から大子まで往復200kmを完走するなど、サイクルライフを満喫している。


純正パフォーマンスマフラーをカスタムし加速感を高めたR1

サイクルウエアブランド「バレット」製のパーカーは、並ぶと自転車が完成するペアルック
レガシィツーリングワゴンに乗る齋藤さんとR1に乗る小林さん。パートナー同士でスバリストになり、これからも愛車と共に趣味のスポーツバイクを楽しんでいくことだろう。
「遠出の時はツーリングワゴン、近場の移動ならR1というように使い分けてカーライフとサイクルライフを楽しむことができると思います」と、目を輝かせる小林さんであった。
TEXT&PHOTO
ハシケン(橋本謙司)
自転車業界のメディアの立場として活動を続けて10年以上になるフリーランスの自転車ジャーナリスト。専門誌やウェブメディアにて連載をもち、スポーツ自転車の情報を広く発信。また、バーチャルスポーツアプリ「ROUVY」のプロモーションや、リアルイベントの企画・広報などにも携わる。過去にMt.富士ヒルクライム一般の部優勝など、自身もアマチュアレースを走り続ける。
https://www.hashikenbase.com