SUBARU CYCLE FAN CLUB

通勤用だけにしておくのはもったいない。e-BIKEを使って休日ツーリングを愉しむ――秩父七福神巡り

通勤に使うだけではもったいない! 電動アシストのパワーで坂道も軽快に走れるe-Bike(電動自転車)はツーリングにも最適な自転車です。今回はe-Bikeでツーリングを愉しむ方法を紹介します。

通勤自転車はツーリングにも転用可能

コロナ禍の中、通勤用として人気を集めているe-Bike。特にクロスバイクタイプは、まっすぐな形状のフラットバーに加え、キャリアやスタンドなどが装着されているものもあり、自転車初心者の人にとってもすぐに使いやすい自転車です。

軽快な走りは通勤だけではもったいないーー。

今回はコツと知識さえあれば、ツーリングに出かけることも難しくないクロスバイクで秩父七福神巡りに出かけました。

クルマに自転車を載せて出かければ、交通量が少なく、景色のきれいなところまで行き、ストレスなく走ることができます。走り終わった後の行動範囲も広がるため、帰宅途中に温泉に入ったり、愉しみの幅はかなり広がります。

持ち物はいつもの自転車通勤に使用しているバックパックで問題ありません。その中にトラブルに対処するものが入れておけば問題はありません。

グローブ
チューブ(パンク修理用)
タイヤレバー
空気入れ
カギ
携帯工具

最低限これらのものがあればOKです。
※ツーリング中の持ち物についての詳細はこちらもご参照ください。

今回は秩父七福神をめぐるルートを走ります。
①惣円寺(弁財天)
②東林寺(恵比寿)
③円福寺(大黒天)
④総持寺(福禄寿)
⑤圓福寺(寿老人)
⑥鳳林寺(毘沙門天)
⑦金仙寺(布袋尊)

総走行距離は51㎞、獲得標高は600m。初心者だと上りがちょっとツラいルートですが、電動アシストが期待できるe-BIKEなら問題ないでしょう。

ルートを設定する際には、
・目標を決める
・途中でグルメスポットを調べておく
・景色がきれいなところを探す
・交通量が少ないルートを探す
以上のポイントに気を付けると、かなり快適な自転車旅になるでしょう。

特に「目標を決める」というのは、"〇㎞走る"という目標でもOKですが、今回のように具体的に何か所かを周るルートを設定しておくと走りやすいと思います。

「あと残り2か所」など具体的な数値が分かると、疲れてきたときに目標として力になりやすいからです。ご自分でルート設定を行う時の参考にしてみてください。

歴史を感じる秩父の街をスタート

では早速、秩父市街地にクルマをとめて走り始めます。

最初の目的地は弁財天を祀る惣円寺です。市街地の真ん中にあるお寺ですが、ひっそりとして静かな雰囲気。本来なら御朱印をお願いしたかったのですが、残念ながらコロナ禍のため、休止中ということでした。

今回は食事の時間も含め6時間ほどで周れるルート。安全のため、日暮れ前には走り終えるのがポイントです。冬は日が短くあまり寄り道はできないのですが・・・秩父市街地の雰囲気が良く、思わず少し散策してしまいました。

画像の秩父神社は秩父三社の一社として知られ、8世紀にはすでに創建されていたという由緒ある神社。境内は広く荘厳。積み上げてきた歴史の重さが感じられるたたずまいでした。

天然かき氷でも有名な秩父は、美味しい水の産地としても知られています。その水を使ったお酒もまた美味しく、歴史ある造り酒屋も点在しています。

2番目の東林寺は市街地から2㎞ほど。約10分の道のりです。寺内に安置されている恵比寿は、五穀豊穣・大漁・商売繁盛の神様として知られています。

境内にはサイクルラックが設置されているなど、サイクリストにも人気の立ち寄りスポットのようです。

人気がある理由のひとつとして挙げられるのは、景色の良さでしょう。境内は秩父のランドマークのひとつ、武甲山をのぞめる高台にあり絶好のフォトスポットになっています。武甲山は日本二百名山に数えられる名峰。かなり特徴的な山容は古くから信仰の対象にもなっているようです。

次のお寺までは少し距離があるので、景色を愉しみながら走ることにします。

紅葉に色づく長瀞を走る

ちょうど木々が色づく季節。2番目、3番目のお寺を目指して荒川の上流を走ります。

はじめて訪れているのに、なぜか懐かしさを感じる景色に出会えるのも秩父の魅力のひとつ。自然とレトロな景色が融合した場所が随所に見られます。

2番目のお寺から10㎞ほど。景色を愉しんでいるうちにあっという間に到着したのが3番目のお寺、大黒天を祀る円福寺です。

ここは平将門が開基したとされ、一般的なお参りのほか、歴史ファンも多く訪れるお寺です。このあたりは、急流下りで知られる長瀞の近く。ちょっとランチには早い時間ですが、名物のそばを目指して再び走ります。

4番目のお寺、総持寺の少し手前に長瀞駅があります。駅周辺は川下りの出発地点になっていて、道の左右には飲食店やお土産屋さんがずらりと並んでいます。ここも昭和レトロな雰囲気があり、懐かしさに心が落ち着く場所です。

川下りで有名な長瀞ですが、実はそばの名産地でもあります。訪れた11月のはじめは、ちょうど新そばの季節。今年のそばは「香りが強いのが特長」とのこと。少し太めのそばをすすると、鼻に抜ける香りと強いコシが感じられ、五感を丸々満たすことができました。

お腹を満たして次のお寺を目指して走り出すと、長瀞駅で秩父鉄道を走るSLに遭遇! 今回は行く先々で"レトロ"を感じる旅になりそうです。

さて長瀞駅を後にして2㎞ほど北上すると、福禄寿を祀る総持寺があります。

こちらでは御朱印をいただくことができました。本来なら7つのお寺すべてでいただきたかったのですが、また次回に持ち越しです。

後半は"上り"を楽しむ山沿いのルート

残りはあと3寺。距離はまだ30㎞ほど残っていますが、ここからは上り基調のルートになります。今回はあえて後半に上りをもってくるルートを作成しましたが、脚に自信がなければ、逆に周るルートでももちろん問題ありません。走力に合わせたり、自分の走りたいようにルートを作るのも自転車旅の愉しみ方のひとつです。

さて後半最初のお寺は上り基調の道を17㎞ほど走った先にある圓福寺です。立派な山門に出迎えていただきました。

こちらは寿老人を祀ったお寺です。寿老人は福禄寿と同じような姿をしていますが、団扇を持ち、鹿を従えているのが特徴。ちなみに団扇は難を払い、鹿は長寿の象徴とのこと。

寿老人の圓福寺から4㎞ほど。小鹿野町の街中にあるのが6番目のお寺、毘沙門天を祀る鳳林寺です。創立は1543年と7つのお寺の中でも比較的新しいお寺になります。杉の木に覆われて少し見えにくいですが、こちらにも立派な山門がそびえたっています。

旅の最後は武甲山がお出迎え

ここまでの走行距離は約40㎞。早めにランチをとったこともあり、少し小腹が空いてきたころです。小腹を満たすにはしっかりとした食事ですが、せっかくなので秩父名物の「わらじカツ丼」をいただきました。丼を覆うほど大きなカツに甘めのしょうゆタレが絡む甘辛味は、はしが止まらない美味しさ! 小腹を満たすどころか、満腹のまま最後のお寺を目指します。

秩父市街に出るためには、さらに150mほど上る必要があります。最大で10%を超える急坂もありましたが、e-BIKEのアシストパワーでスムーズに走ることができました。

最後の急坂を上れば、あとは市街地に向かって下るのみです。遠くには秩父のシンボル、武甲山が見えてきました。

下りは本当にあっという間。最後の7番目のお寺、金仙寺に到着です。日暮れ前に何とか着くことができました。

創建は1358年、布袋尊を祀るお寺です。布袋尊の優しい雰囲気のせいか、境内はどことなくほんわかした空気が漂います。

西日を浴びて輝く武甲山が出迎えてくれました。ツーリングの最後にふさわしい景色です。

50㎞を超える距離があっても、上りがあっても、e-BIKEなら比較的簡単に走り切ることができます。体力的な部分よりもトラブルに対処するパンク修理ギアなどを準備することが大事になります。クルマを使うことができれば、荷物が多少増えても問題ありませんし、現地でバックパックに入れるギアをチョイスしてもいいでしょう。

もし通勤だけに使用している自転車があったら、自分でルート設定を行ってツーリングに出かけてみてはいかがでしょうか?

  • 取材・撮影/今 雄飛

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