SUBARU CYCLE FAN CLUB

絶景ロードを走ろう
磐梯吾妻スカイライン

ダイナミックなワインディングロードや、山肌を縫うように続く九十九折りの山岳ロードなど、日本各地にある憧れのドライブルート。そんな絶景ルートを、ロードバイクで一度は走ってみたい! 「絶景ロードシリーズ」では、特にサイクリストにオススメのルートを厳選して紹介します。ナビゲーターは、長年ロードバイクを楽しんでいるモデルの日向涼子さん。今回は、レヴォーグにマイバイクを積んで、福島県の磐梯吾妻スカイラインへ。

磐梯吾妻スカイラインは、福島県と一部山形県にかかる吾妻連峰を横断する山岳道路です。吾妻連峰の象徴とも言える吾妻小富士は、すり鉢状の大きな火口があり、一帯は拓けた荒野となっていて浄土平と呼ばれています。この大迫力の景観こそ、磐梯吾妻スカイラインのハイライト!
全長28.7kmのスカイラインは、福島市の中心地からの東側の登り口と、南側からの登り口があり、今回は東側の登り口から浄土平ビジターセンターまでの山岳ルートを走ります。浄土平を通過するのは東側ルートなので、初めて訪れるなら福島市街からがオススメです!
それぞれの登り口には、高湯温泉(東側)と土湯温泉(南側)という落ち着いた雰囲気の温泉街があり、今回は高湯温泉を起点に浄土平をめざします!

磐梯吾妻スカイラインは、「日本の道100選」にも指定され、もともと有料道路でした。そのため、ドライブルートらしい十分な道幅があり、勾配もおおむね一定のヒルクライムを楽しめます。スカイラインの起点は高湯温泉以降ですが、JR福島駅から続く福島吾妻裏磐梯線を15kmほど走れば、高湯温泉です。つまり、福島駅からも磐梯吾妻スカイラインにダイレクトにアクセスできます。街中からさほど遠くない場所に絶景ロードがあることも魅力です!

温泉街からは本格的な九十九折りの坂道が続きます。でも、平均勾配は4〜5%とヒルクライムルートとしては難易度は高くないため、マイペースで走れば登りきれずに足をついちゃうなんてことはないでしょう。路面状態も良好です!

路面には標高を示す表示があるので走りながら見つけてください。大きなペイントなので、走っていれば自然に目に飛び込んできますけどね! 高湯温泉街で、標高はすでに750mあるので、夏でも涼しい山岳ライドを楽しめるはずです。この先、標高1580mのゴール地点をめざして走ります。

九十九折りのコーナー部分だけは勾配が急なので、無駄な体力の消耗をふせぐためにしっかりギヤチェンジを行ってクリアしていくことが走りのポイントです。

高湯温泉から7.7km地点。視界が開けると大きな陸橋を渡ります。標高1200m地点の不動沢橋(つばくろ谷)です。左眼下には眺望が広がる中盤のハイライトシーンです。ゴールまでの残り半分。
ところで、磐梯吾妻スカイラインのルート上には、ピークの浄土平ビジターセンター以外には、飲食を補給できるポイントがないので、スタート前にしっかりドリンクと補給食を携帯してから出発しましょう。

ここまでもダイナミックな山岳ルートを楽しめますが、磐梯吾妻スカイラインのポテンシャルはまさにここからです。標高を上げていくと、次第に稜線上を走るようになり視界が明るくなってきます。そして、11km地点すぎ、他ではあまり出合うことがない独特のパノラマが広がってきます。しかも目の前に突然に!

ここからゴールまでの3km少々は、まさに絶景ロード! すでにヒルクライムで高鳴っている心拍数は、非日常の刺激的な景観によって、否応なしにさらに上がっていくことでしょう。
13km地点、左に緩くカーブを曲がると、荒野を突き抜けるようにドーンとストレートの道が現れます。硫黄臭が漂い、火山性ガス注意の看板も。ここで標高は1500m地点にあり、磐梯朝日国立公園として国立公園に指定されています。かつて火山噴火によって生まれた火山荒原に、奇石が無数に点在し、小低木の針葉樹林が繁茂する独特の世界が広がっています。さえぎる木々がないため、強めの風が吹くことが多いので横風に煽られないように気をつけて走りましょう。

ゴール地点まであと1km少々。これまでの疲れが吹き飛ぶ高揚感!
日本国内ではあまり見慣れない非日常感のある景観

ところで、浄土平の由来は、浄土平ビジターセンターにホームページによると、「吾妻小富士や一切経山に囲まれた鮮やかな花々に満ちた平坦地が、厳しい山道を歩んできた登拝者にとって極楽浄土のように思えたことから名付けられたと考えられます」とあります。
サイクリストにとっても、下界から坂道を登ってきた中で、この浄土平エリアは勾配が緩やかになる区間で少し足を休められます。その荒ぶるワイルドな景観とは逆に、極上の絶景の中でしばしの贅沢なサイクリングを楽しめるでしょう!

ゴール地点は、浄土平レストハウス。福島県内で一番空に近い標高1600mの天空のレストランとのこと。ゴール後のランチ休憩にオススメです! 1Fのフードコーナー「ノーバ」では、吾妻小富士に見立てた吾妻小富士丼や、吾妻小富士カレーなど、ボリューム満点のランチを楽しめます。軽く1000キロカロリー以上はありそうですが、ヒルクライムを頑張ったので、後ろめたい気持ちもなく、ペロリといただきます!

東北自動車道の福島西インターから15kmほどでアクセスできる「磐梯吾妻スカイライン」。まるでどこか宇宙の別の星にでも上陸したかのような、終盤に現れる独特の眺望は、人生で一度は走っておきたい全国屈指の絶景ロードです。この夏、ソロライドでも、仲間を誘ってでも、磐梯吾妻スカイラインへ走りにいきませんか!?

そして、今回、磐梯吾妻スカイラインまでの往復の道中は、高度運転支援システム「アイサイトX」を搭載したレヴォーグとともに安全で快適なドライブを楽みました。

高湯温泉街にある無料駐車できる「温泉公園駐車場」にクルマを停めておけば、走り終わったあとに温泉で汗を流すこともできます。こちらは、高湯温泉の中心地にある高湯温泉共同浴場です。

日向涼子さん(モデル&サイクリスト)

広告モデルとして活動する一方で、趣味のサイクリングが高じて、2010年からロードバイクを始め、長年にわたり自転車関連のTV番組、サイクリングイベントにゲスト出演。専門誌でヒルクライムをテーマにした連載をもつ。また、書籍に「<坂バカ式>知識ゼロからのロードバイク入門」「日向涼子のヒルクライムナビ」など。
https://cycle-concierge.jp
http://ryokohinata.com

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