SUBARU CYCLE FAN CLUB

クルマと自転車で1泊2日ライドを気軽に愉しむ (後編 / 天竜川)

<前回のおさらい>
今回は、サイクリスト山本健一さんによる1泊2日ライドの後編です。前編では、道路のアクセスも便利な浜名湖1周のおススメコースを地元のサイクリストの方に案内していただきました。
後編では、軽く自転車に乗り気分も身体もリフレッシュするリカバリーライドを、天竜川上流のダムを目指す実走レポートとともにお届けします。
(前編はこちら

1日目の晩御飯は浜松市内の有名とんかつ屋さんに。

さて、浜名湖観光ライドの後は、夕方に宿へ向かいます。浜松市内ですから郷土料理や餃子などを召し上がるのが王道でしょう。ところが筆者はあえて有名なとんかつ屋さんへ。その時に食べたいものを食べられれば幸せなんです。

体をたくさん動かした日は宿でぐっすり眠れます。早寝早起き、翌日は早朝から活動できます。サイクリストの朝は早いのです。

丸一日走った翌日の脚にはほどよい疲れが残っていますが、軽く自転車に乗って体を動かすと、身体中の血液の巡りがよくなります。俗に言うアクティブリカバリーですね。こんな日は気軽に走りたいものです。

そんな2日目のライドは、ルートをひかずに気の向くまま走ります。ルートを引いちゃうと、それを走りきらなきゃならない気持ちになってしまい、滅入ることもありますから。

春先は急な気温の変化も大きいのでウエアのレイヤリングで対応しましょう。
長袖をベースに、インナーウエアの重ね着や、ウインドブレーカーを駆使して体が冷えないようにします。

ここで合流したのは盟友の高岡亮寛氏。日本自転車縦断ギネスワールドレコード保持者です。
前日は都内から自転車で走って浜松までやってきて、夕方に合流しました。今日はこの二人で走ります。

とはいえ未到の地なので、昨日のガイドの平野さんに、場所の目星だけつけてもらいました。「天竜川上流のダムが綺麗ですよ! 対岸にわたる橋とか“映えますね”。あとは地元の人しか行かないような食堂や、フレンチとかも......」迷ってしまうのような情報量のなかで決めたのは「天竜川の道の駅近くまで車で行ってみて、軽く1時間くらい走ろう」でした。

目指したのは道の駅 天竜相津「花桃の里」。

ここを起点に天竜川の船明ダムを周回することに。道の駅というと、その地域振興を目的とした商業施設。地産地消のような産物などがあったり、面白くないわけがない施設。見知らぬ土地へ行ったら、立ち寄って失敗することはまずないでしょう。

しばらく遡上すると、コーヒー焙煎の看板が。こんなところに?
「結構近いね」ということで寄り道してみることに。
なにしろルートを決めていないので、いきあたりばったりです。

案内された道を進むと急な坂が登場。登ってみると場所にそぐわない(失礼)、ジャズが聞ける珈琲庵があるではないですか。その名も「Nelcafe MilesTone マイルストーン」。

Nelcafe MilesToneネルカフェ マイルストーン 〒431-3764 静岡県浜松市天竜区横山町711
Tel.053-923-1250 営業時間 10:00〜18:00 定休日 水曜日 https://www.rakuten.co.jp/imp9040/

寡黙そうな店主に恐る恐る趣旨を話すと...
「僕はスバリストなんですよ! 若い頃にずっと乗り継いでいて...... 」と饒舌に語るのは店主の安富さん。「ずっとインプレッサに乗っていました。WRCを席巻していたころでしたから、当然素晴らしい車でしたね。ストレートではGTRにかなわないけれど、コーナーが多いコースなら.....」と懐かしそうにお話してくださいました。なんとご縁のあることでしょう。

気がつきましたか? ホームページアドレスは「imp9040」です。乗っていたインプレッサ(imp)のナンバーとのこと。
「退職してから、こうして個人事業を始めたことで節約しようと思っていましたけど、やっぱりつまらないので、インプレッサをまた手に入れようと思っています」。愛着があるんですね。乗り物のそういうワクワク感がいいんです。

築100年以上の古民家をリノベした店内。思わずシャッター切ってしまいました。

大型のスピーカーから、ジャズが流れます。

香りが好きなマンデリンを注文しました。淹れたてコーヒーの香りが深く気分が落ち着きます。そして心地よいジャズの音色と清々しい景色をながめることができる最高の憩いの場所なのでした。

爽快な気分で、川岸の道を戻ることに。河川沿いは広々としていて総じて走りやすいですが、交通量は少なくはありません。お互いにシェアしながら走ります。

対岸の道はアップダウンがあって、いかにも“酷道”風。まったく違う顔がみられます。コースにバリエーションがあって思った以上にライドを愉しめそうなエリアでした。

花桃の里に戻ると目の前に見える橋、その名も「夢の架け橋」。穴場の絶景ということで、行ってみます。

歩行者・自転車通行可能なので走ってみました。欄干が少し低くてスリリング......。

全長473.7メートル、向こう岸まで橋は伸びています。

ちょっとだけコワイ穴場絶景スポットです。中央の人工芝は自転車では走りにくいですので注意しましょう。

ダム越しに見るとまた違った景色ですね。

たちよった道の駅「花桃の里」には自転車ラックが常設されています。

白餡の入った薄皮饅頭で減った小腹を満たします。ついでにお土産を購入して、スバルXVに乗って帰路に。
時間は午前12時前。「お昼時だね」ということで、天竜二股駅にあるラーメン屋さん「ホームラン軒」へ。ここを紹介していただいた御仁がいるのですが、彼とも忘れ難いエピソードがあるのですが、その話はまた別の機会に。

この駅にも、サイクリストを迎え入れる体制が整っています。自転車は鉄道とも相性抜群です。

浜松といえば餃子も! ご当地グルメを堪能します。

スポーツ自転車を車載する場合は、前後のホイールを外すとコンパクトになるので積みやすいです。積むときに部品同士で傷をつけないように、毛布やホイールバッグで養生をしましょう。

ここから新東名高速の入り口まで、ほどない距離なのであっという間に高速巡航に入れます。まだ帰宅ラッシュの時間ではないので渋滞もなくサクッと都内へ戻れました。
日帰りライドよりも1.5倍遊んで、走ったわりには、午後の時間も有効に使えますし、疲労感も少なく、気分をリフレッシュして週の初めを迎えられます。

2日目に走った地域は、道の駅 花桃の里を起点に天竜川と船明ダムの周辺でした。「 Nelcafe MilesToneネルカフェ マイルストーン」は横山小学校のあたりにあります。

走った距離はわずか20kmほどでしたが、たくさんの出来事があり、大満足。

こんな遊び方、いかがでしょうか。自転車と乗り物の相性はとてもいいんです。

テキスト&写真/山本健一
サイクリスト、編集者、文筆家、イベントディレクター。若かりし頃は自身の可能性を求めてプロサイクリストを目指す。現在は経験を生かして、スポーツ自転車の素晴らしさを多くの人たちへ啓蒙することをライフワークとしている。最新機材の試乗インプレッションから、国内外のレース・イベント取材をはじめ、国内のイベントディレクションなど幅広くこの世界に携わっている。

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