SUBARU CYCLE FAN CLUB

クルマと自転車で1泊2日ライドを気軽に愉しむ(前編 / 浜名湖一周)

トランポを使って快適サイクリングの提案

サイクリングは慣れると身体への負担が少ないスポーツで長時間漕ぎ続けることができます。1日中走れる魅力があるけど、やっぱり身体は芯から疲れてしまいます。
ライド後のご飯があまりにも美味しいワケはここにあるでしょうね。

信号の多い都内から車で抜けだして、とっておきの場所で走るというサイクリングを既にやっている方は多いと思います。皆さんはどんなスケジュールを立てていますか?

たとえば1日で完結するクルマ+自転車の場合、早朝に出かければ朝から走れます。お目当てのランチを食べて、夕方までたっぷり走って帰路へ。ごく普通の乗りかたですが、夕方は渋滞の時間と重なってしまうし、ツラい眠気にも襲われます......。

だとしたら、1泊を前提にしてみます。少し遠くへ足を伸ばせるし、ディナーもゆっくりできます。翌朝までぐっすり眠れて、軽めのサイクリングをし、早めのランチをとって渋滞なしで帰るっていうほうが気分もいい。
今回はそんな1泊2日のサイクリングをご紹介します。

申し遅れましたが、筆者は山本健一と言います。根っからのサイクリストで、サイクルジャーナリストなる肩書きをもっていますが、自転車競技から、ロングライドまで幅広く楽しんでいる自転車大好き人間です。

目的は湖一周の〇〇イチ

さて、目的地は東京都区内からおよそ220km、静岡県浜松市の浜名湖です。車でおよそ3時間半、ワンデイのサイクリングだと少し遠いですが、1泊ならゆったりいけます。
そして翌日は浜松市から東側にある天竜川の遡上サイクリングへ。川沿いに車をデポして、1時間ほどのリフレッシュライドへ。ランチに目星をつけ、午後の早い時間に帰宅できます。

日曜日の午後も余裕ができて、睡眠時間もしっかり確保できて、すっきりとした月曜日を迎えることができるでしょう。
今回の前編では浜名湖ライドの模様をお届けします。

地元サイクリストの声を反映したハマイチ「改」に挑戦

浜名湖1周、略してハマイチ。湖を自転車で一周する、通称〇〇イチのひとつです。浜名湖は4つの湖から構成され、周囲長は日本で三番目に長く複雑な形状をしてます。
ハマイチとして語られている一般的コースは70kmほどのルートですが、今回は地元サイクリストの山本雄一郎さん、平野啓介さんのお二人に、観光&ロードバイク向きにアレンジしたコースでガイドをしていただきました。

山本雄一郎さん。
静岡県浜松市にあるアウトドア用品・自転車店、グリーンコグのオーナー。今回はハマイチのコースガイドをお願いしました。
https://www.green-cog.com/

平野啓介さん
地元・丸八不動産代表でトライアスリート。浜松の魅力の発信にも力を入れていて、今回の取材にもガイドとして協力していただきました。
https://08fudosan.co.jp/

浜名湖1周コース 54.7km

http://www.hamanako-ct.jp/img/map/map.pdf
ポピュラーな68.9kmのコースは4つの湖の湖岸を満遍なく走るコースです。
マップ: ハマイチWEBより引用 http://www.hamanako-ct.jp/(公財)浜松・浜名湖ツーリズムビューロー提供

男子3人でスタート!
山本さん、平野さんによると、庄内湖や猪鼻湖を省略した方が走りやすいとのことで、54kmのルートに変更。浜名湖自転車周遊道路と一般道を繋いだ走りやすいコースです。サイクリングコースは風などの影響で大量の砂があるなどロードバイクでは走りにくいところをカットしているとのこと。観光のための施設がかなり充実しており、色々な見どころスポットにしっかり立ち寄るなら50〜60kmの距離で十分愉しめそうです。

スタート地点の駐車場にクルマをデポします。湖岸沿いには無料の駐車場が点在しているので、好きな地点からスタートすることができそうです。

スタートして10km、坂を上ると丘の上に立つかんざんじ荘が見えます。カフェも併設されていて、高台から浜名湖を一望しながら休憩できます。

かんざんじ荘は国民宿舎をリノベーションした多目的施設。サイクリストに友好的です。
http://karen-hamanako.jp/

かんざんじ温泉横にある、ご当地ソング「誘われて浜松」歌碑で“いつもの”証拠写真、と平野氏。ライドをした証明として、ここの写真をSNSに投稿してモチベーションを高めているそうです!

三日日(みっかび)みかんの販売所に寄り道。11月中旬〜4月初旬くらいまではみかんを買えるそうです。

アニメ「ゆるキャン」で描かれた喫茶室かとれあ。いわゆる聖地巡礼で訪問客も多いです。

浜名湖は汽水湖ということで塩分が濃い地域と淡水の地域がありさまざまで表情を見せてくれて飽きません。湖畔の風景を楽しむなら自転車道を走りましょう。コマを早く進めたいときは平行している一般道で。旅路の状況でアレンジできるのもいいですね。
お食事どころなど立ち寄りスポットはドラマやアニメの聖地と言われるところが点在していると山本さん。それを目当てにしても愉しそうです。

北側の見所は礫島(つぶてじま)。ダイダラボッチ伝説のひとつで、浜名湖にぽっかりと浮かんでいます。湖岸には自然隆起したと思われる断層があるなど名所といえます。

湖岸のコースはバリエーションに富んでいて飽きさせません。意外と湖面が近いです。

遊覧船の乗り場もあって、対岸へ渡ることができます(取材日は残念ながらコロナウイルスの影響で休業中)。
さらに付け加えると、湖西市側は湖畔を走れないため、ロードバイクのサイクリングとしては楽しくないかも、と平野氏。

「猪鼻湖にある浜名湖遊覧船みっかび瀬戸港から、遊覧船に乗った方が観光するなら楽しいですよ」とアドバイスを頂いた。遊覧船が運行をしていたらぜひ乗りましょう。乗船料金は1,000円から(2021年3月現在の料金)。

湖の西側は一般道を通るルート。交通量も比較的多いですし、注意して走りましょう。

浜名湖には漁業や養殖業などの産業もありますが、遊園地などのレジャー施設もあります。鷲津駅を通過しさらに東へ進むとボートレース場も。

ボートレース浜名湖を左手に、右側には東海道新幹線が。この辺りは整備されていてとても走りやすいです。ダイナミックなこの湖岸を抜けると遠州灘と浜名湖が唯一つながる湖口(今切口)へ。

横風注意の標識が。確かに西風が強い日は注意が必要ですね。

そのまま回ればスタート地点ですが、弁天島海浜公園へ寄り道し、大鳥居のある弁天島を見に行きます。湖は1498年に、地震津波でこの場所の砂州が破壊されて海と繋がったそう。
夏は海水浴もできるなど、ここも見どころ十分ですよ!

今回のショートカットコースは浜名湖のレジャー満喫コースですが、健脚向けに100km以上のコースも引けるそう。今回全てを紹介できないほど様々な施設があり、バリエーションも豊かなので、トレーニングをするサイクリストも多いそうです。ぜひ一度訪問してみてはいかがでしょうか。

ショップ紹介

山本さんがオーナーのショップ、バイシクル&アウトドア グリーンコグ。とってもおしゃれなお店が集まる場所にある、素敵なショップなのです。浜名湖から10kmほど、浜松市街からもアクセスもよいです。

おもちゃ箱の中のような楽しい店内。グリーンコグ 住所:静岡県浜松市南区卸本町28GSビル1F
Tel : 053-441-4250 https://www.green-cog.com/

今日の自転車

今回使用したロードバイクはキャノンデール・スーパーシックスエヴォ。あらゆる用途に適したオールラウンドなロードバイクで、プロのレース機材として使われているモデルです。今回の機材の特徴は太めのタイヤの28Cというワイドサイズに。湖岸ということで路面状況が悪いところもあるだろうという想定のもと、クッション性の高いタイヤを選びました。
リアのライトはドライブレコーダーつきのものに、万が一の対策と、友達とのライドの思い出に。

春先は着替えなどの荷物が多くなるので、ハンドルに装着するフロントバッグがあるととても便利。またお土産をたくさん買って帰れます。

テキスト&写真/山本健一
サイクリスト、編集者、文筆家、イベントディレクター。若かりし頃は自身の可能性を求めてプロサイクリストを目指す。現在は経験を生かして、スポーツ自転車の素晴らしさを多くの人たちへ啓蒙することをライフワークとしている。最新機材の試乗インプレッションから、国内外のレース・イベント取材をはじめ、国内のイベントディレクションなど幅広くこの世界に携わっている。

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