ある程度、自転車に乗ってもバランスが崩れないようになったら、次のステップアップとして、立ちこぎ(以下ダンシング)をマスターしましょう。ダンシングとは立った状態でペダルをこぐこと。まるでダンスしているように自転車が左右に揺れることからそう呼ばれている乗り方です。
【子どもに教える自転車の乗り方・基本編】Vol.5 「上手な立ちこぎのやり方」

左右のバランスがポイント
ダンシングをするときには、座って乗るときよりも高度なバランス感覚が必要とされます。最初は左右にうまく自転車を倒し込むことができませんが、練習することでスムーズな動作ができるようになります。またスムーズにダンシングができるようになれば、正しい重心移動などが習得できます。
まずは上半身の動きをチェック

まずはダンシングする時の重心をチェックしてみましょう。親がリアタイヤをしっかりと押さえて、ペダルの上にゆっくりと立ち上がります。その時、腰の位置はサドルより少し前。ひじは少し曲がるぐらいにします。お腹のあたりを意識して、あまりハンドルに加重しないようにすることがポイントです。
その状態で自転車を少し横に倒してみてください。自転車が横に倒れても、頭が同じ位置をキープできるようにバランスを取りましょう。
下半身のポジションをチェック

次に下半身のチェックポイントを紹介しましょう。ペダルの位置は並行にしておくとバランスがとりやすくなります。その時、かかとが下がらないようにしてひざも軽く曲げておくと、自転車の前後の動きにも対応しやすくなります。
実際のペダリングでは、この状態で足を下に踏み込むことになります。静止した状態でしっかりと安定したバランス感覚を身に着けましょう。
実際に走ってダンシングに挑戦

親が自転車を押さえた状態でバランスがとれるようになったら、実際にダンシングで走ってみましょう。まずは平地で試してみましょう。ダンシングするとスピードアップしやすいので、少しギアを重たくしておきます。
ダンシングで安定したペダリング

ペダルに乗せた足を"真下に"踏みつける感覚です。ハンドルに体重をかけるとバランスを崩すので、注意してください。
ペダルが回ると、その動きに合わせて自転車が左右に揺れます。最初は身体のバランスを保つことで精一杯かもしれませんが、次第に連続する左右の動きがリズムを刻むような感覚になります。
スムーズなダンシングのポイント
1.まずは親が自転車を押さえて練習を行う。
2.ペダルに乗せた足のかかとは下げない。
3.頭の位置はなるべく一定に保つ。