子供用の自転車といえば、真っ先に補助輪がついたものを思い浮かべるでしょう。しかし今はいろいろなサイズ、種類の自転車がラインナップされていて、実際に購入する際には戸惑うことがあるかもしれません。まずはそれぞれのタイプの違いを見てみましょう。
コラム<学ぶ>子供用自転車にはどんなタイプがある?

さまざまな種類がある子供用自転車
キックバイクの種類
ペダルがついていない、足で地面を蹴って進む2輪車です。かつて幼児用ものといえば“三輪車”が一般的でしたが、今はキックバイクが自転車までの最初のステップとして主流になっています。「ストライダー」の人気が高いですが、いろいろなメーカーから発売されていてデザインやカラーはさまざまです。サイズもいろいろとあり、1.5歳~5歳まで長く楽しむことができます。


ペダル付き自転車にグレードアップできるキックバイク


近頃は、はじめはキックバイクとして使用し、大きくなったらペダルを付けて自転車として乗れる2ウェイバイクも登場しています。これまでは成長具合に合わせて、キックバイクと自転車の両方を準備する必要がありましたが、このタイプなら1台でOK。幼児のときから乗りなれたものがそのまま自転車として使用できるので、違和感なく自転車に移行できます。
ただしペダルなどを後で取り付ける構造上の問題で、自転車自体のサイズが少し大きなってしまうので、乗車可能な適正年齢は3歳くらいからになります。
ジュニア用自転車の種類
一般的にジュニア用の自転車とは、身長120cm前後から乗ることができる自転車のことを言います。キックバイクを乗った経験がある子供なら、スムーズに乗ることができるはずです。
もちろん大人用のものと比べてサイズは小さいですが、フレーム設計や変速機などは大人用とほとんど変わりません。走行性能も高く、大人と一緒に走るということも問題なくできます。
種類としてはロードバイク、マウンテンバイクなどがあり、子供の好み、一緒にどんなところで楽しみたいか、また走れる種類によって走れる距離も異なって来ますので子供の成長具合を見ながら選ぶといいでしょう。

カゴ、ライト、スタンドなどオールインワンの
ジュニア用一般車
ライトやスタンド、カゴなど想定されるいろいろなシチュエーションに対応できるパーツをあらかじめセットしてあります。近所のサイクリングはもちろん、ギアが付いているものもあるので、少し遠くへの冒険ライドにも出かけることができます。

ハンドルがまっすぐで乗りやすい
ジュニア用クロスバイク
真っ直ぐで乗りやすいハンドルで、ロードバイクのように軽く走れるクロスバイクは、はじめてのスポーツバイクに最適。ブレーキ操作やギア操作、メンテナンスの知識をこのバイクで学んで、ロードバイクにステップアップすることも可能です。

大人用顔負けの走行性能 ジュニア用ロードバイク
ドロップハンドル、シフト一体型のブレーキなどが装着された大人用と変わらないパーツ構成に、速く走ることに特化したフレーム設計。乗りこなすには多少のテクニックを教える必要がありますが、ジュニア用のロードバイクがあれば一緒にロングライドイベントにできることも夢ではありません。軽量な反面、乱暴に扱うと壊れやすいので、取り扱いには注意が必要です。

子供用自転車選びのチェックポイント
1.キックバイクは、1.5歳から楽しめる。
2.“キックバイク&自転車”の2ウェイバイクから選ぶ
3.普段乗りが多いならジュニア用“一般車”が最適
4.遠くまで走りたいならロードバイク、オフロードを走るならマウンテンバイク。
手軽にスポーツ走行を味わわせたいならクロスバイクを選ぶ