SUBARU STAMP RALLY SUBARU A GOGO

home  >  SUBARUの歴史  >  1990年代

SUBARUの歴史

前のページに戻る

1998年6月 3代目レガシィ発売

この時期の世相
CDの生産枚数がピークに(4億5717万枚)
明石海峡大橋が開通
冬季長野オリンピック開催
レガシィを極めた「新世紀レガシィ」 「新世紀レガシィ」と銘打った3代目のレガシィは、初めて「ツーリングワゴン」と「ランカスター*」がセダンに先行して6月に発売されました。ワゴンとしての機能を進化させ磨き上げるべく、リヤサスペンションをマルチリンク式に刷新、広いカーゴルームを実現しました。また、「BOXER PHASEⅡエンジン」を搭載し、動力性能と燃費性能を高い次元で両立させました。その約半年後の12月、開発陣の「走りへのこだわり」が注ぎ込まれたスポーツセダンとして、「レガシィB4」が発売。名称からセダンを外し、存在感を強く打ち出しました。
この3代目レガシィは1998-1999年RJCニューカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。SUBARUで初めての受賞でした。 *97年8月のマイナーチェンジで「グランドワゴン」から名称を「ランカスター」に変更/米国のOUTBACK
自らの世界最速ワゴン記録を更新 98年4月23日、米国コロラド州ルハンタ市の一般道を閉鎖して世界最速ワゴン速度記録への挑戦が行なわれました。一般道は微妙な凹凸やうねりがあり、速度記録挑戦にはベストなコンディションではないのですが、新レガシィの完成度の高さやSUBARU4WDシステムの優位性をアピールするために敢えて公道を選択しての挑戦でした。走ったのはツーリングワゴンGT-B。記録は93年の2代目レガシィの際と同じく、直線コースを往復し平均速度を計測するというもの。結果、1㎞区間平均速度270.532㎞/hを叩き出し、93年に2代目レガシィが獲得した世界最速ワゴンの記録を塗り替えたのでした。
走りの愉しさを支える安全性能も強化 アクティブセイフティでは、新開発の走行制御システムVDC*を一部グレードに採用。VDCは、VTD-4WD+ABSの機能に「各車輪のブレーキをそれぞれ独立制御する」機能と「エンジンの出力を制御する」機能を加えたもので、滑りやすい路面でのレーンチェンジや、コーナリング中のオーバースピードに対して、自動的にブレーキとエンジンをコントロールし車両の安定性を確保するものでした。
また、フレームが乗員空間をとりかごのように包み込む環状力骨構造ボディを進化させ、乗員空間全体を大きな断面の環状フレームで囲んだ新環状力骨構造ボディを採用。パッシブセイフティ性能も高めました。 
*VDC:Vehiele Dynamics Control Systemの略。
レガシィB4「BLITZEN」
レガシィの走りの愉しさをベースに強い個性を放つモデルたち 3代目レガシィのモデルライフでも様々なタイプのモデルが追加されました。 レガシィB4「BLITZEN」は、1999年東京モーターショーに参考出品したモデルを2000年に期間限定で発売した特別仕様車。レガシィB4 RSKをベースに、SUBARUとポルシェデザインの共同開発によって生まれました。また、同じく2000年、レガシィとして初めての新開発の3L水平対向6気筒エンジンを搭載した「ランカスター6」が発売となります。 2001年の大幅改良時には、B4、ツーリングワゴン、ランカスターの3タイプを訴求する「3 Keys LEGACY」という広告を展開し、強い印象を残しました。その後、これまでランカスターのみであった水平対向6気筒エンジンをB4とツーリングワゴンにも搭載しました。2002年には、レガシィB4では初めてとなるSTIコンプリートカー「S401 STi Version」を台数限定で発売しました。