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SUBARUの歴史

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1993年10月 2代目レガシィ発売

この時期の世相
レインボーブリッジ開通
Jリーグが開幕
日本のスキー人口がピーク(1,770万人)
RVブームの追い風を受けて、「新世代のグランドツーリングカー」デビュー 90年代前半、 RVブームの追い風が吹く中、2代目レガシィは発売されました。初代レガシィの走りと機能を継承、さらなる熟成をテーマに開発された「新世代のグランドツーリングカー」。「ツーリングスポーツ」とネーミングされたセダン、「ツーリングワゴン」ともに5ナンバーサイズはキープしつつ、ホイールベースを延長し、走行安定性を高めると共に後席の居住空間を拡大。パワーユニットには2.0L SOHC、2.0L DOHC、2.0L 2ステージツインターボ、2.2L SOHCの水平対向エンジンが設定されました。CMには英国のロックスターを起用し、「ワゴンが時代のファーストカーになる」というナレーションでツーリングワゴンをアピールしました。
人気を博したGTグレード 2代目レガシィは販売計画台数を大幅に上回り爆発的なヒットとなりました。中でもターボエンジンを搭載したGTグレードは先代同様に高い人気を誇りました。搭載された2.0L2ステージツインターボエンジンは、ひとクラス上の走りと燃費向上を高次元で両立するべく開発された新エンジン。2つのターボチャージャーを備え、低回転域ではシングルターボ、高回転域はツインターボと回転域に応じてターボの作動を切り替えることで低速域ではターボラグを減らし、高速ではパワーを引き出しながら全回転域でトルクに満ちた質感の高いエンジンフィーリングを実現するものでした。
世界最速ワゴン記録を樹立 1993年9月9日、2代目レガシィツーリングワゴンは、米国ユタ州ソルトレイクシティ郊外のボンネビルスピードウェイにおいて「ステーションワゴン多量生産車無改造部門」の世界速度記録に挑みました。車両はツーリングワゴンGTの5MT車で、生産ラインから任意に選び出されたもの。6点式ロールバー、5点式シートベルト、安全タンクなどの安全装備が加えられ、スピードリミッターが解除された以外はエアコンまで付いたノーマル車でのチャレンジでした。記録測定はFIAスピード記録のルールに沿って、1本のストレートコースを往復し、その平均速度が計測されました。結果は、249.981㎞/h(区間平均速度)。量販ステーションワゴンカテゴリーにおいて世界最速記録を樹立するものでした。
人々の記憶に残るモデルを生み出した2代目レガシィ 車種そのものがヒットする中、そのモデルライフで、後々までSUBARUファンやクルマ好きの記憶に残るグレードや装備も多く発表されました。 250Tツーリングワゴン/ツーリングスポーツは1994年に発売。新開発2.5L水平対向DOHC4気筒エンジンを搭載し、ハイグレードな装備に加え、上質な走りを磨き込んだモデルでした。ツーリングワゴンにはエアサス仕様も設定されていました。
1995年にはグランドワゴンを発売。アメリカではアウトバックの名称でデビューしたこのモデルは、200㎜の最低地上高を備え、高いアイポイントと悪路走破性というSUVの利点とオンロードでの快適な乗り心地という乗用車の快適性を兼ね備えた新しい価値を提案するものでした。「クロスオーバービークル」として北米や豪州でも高い評価を受けた、このコンセプトは現在のアウトバックや、SUBARU XVに継承されています。
また、1996年には「全性能モデルチェンジ」という広告キャッチコピーどおりの大幅改良となった「NEWレガシィ」が発売。ツーリングセダンRSとツーリングワゴンに追加された新グレードGT-Bには、最高出力280ps/6500rpm(5MT車)を発揮するターボエンジンを搭載。ドイツのビルシュタイン社と共同開発した倒立式ストラットサスペンションを量産車で初めて装着し、注目を集めました。この改良では、エンジンを洗練・熟成させた「BOXER MASTER-4」に刷新するなどの性能向上だけでなく、運転席SRSエアバッグを全車に、4センサー4チャンネルABSをAWD全車に標準装備するなど、安全性能の向上も図られていました。