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SUBARUの歴史

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1984年7月 3代目レオーネ発売

この時期の世相
オーストラリアからコアラ6頭が日本に初めて上陸。コアラブームが起きる
4WDの技術進化とラインナップ拡大をさらに推進 3代目となるレオーネは、「オール・ニュー・レオーネ」と銘打ち、7月に「セダン」が、10月に「ツーリングワゴン」と「エステートバン」が発売されました。空力性能に優れたスタイリッシュなエクステリアと車格に見合った上質なインテリアを実現。これまでの1.6Lと1.8Lの排気量構成は不変でありながら、1.8Lエンジンは動弁系を初めてOHC化。エアサスペンション「EP-S」や4WD自動切替装置、全面カラ―液晶表示のメーターなど先進技術を数多く採用していました。とくに最上級グレード4WD・GTターボ系に搭載したEP-Sは日本初の電子制御4輪エアサスペンションで、車高の2段階切替に加え、減衰力可変ダンパーと非線形のエアバネを組み合わせ電子制御することで常に車高を一定に保ち、フラットライドを実現するグランドツーリングカーにふさわしいもの。とくに荷物を積む機会の多いツーリングワゴンには非常にメリットのある装備でした。なお、エアサスを4輪に採用したのは日本初。3リッタークラスの上級他車が採用し始める、実に2年も前のことでした。また、スバルの小型車では初めてターボエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせた「RXターボ」も登場しました。
ドライバーの使い勝手を考えた、4WD自動切替装置 オールニューレオーネ4WDのAT車には、「4WD自動切替装置」が採用されていました。これは、ドライバー自ら2WDと4WDを切替る必要があった当時のパートタイム4WDに対し、「4WDAUTO」ボタンを押しておけば自動的に4WDに切り替わるという世界初の機構。降雨時(ワイパースイッチと連動)、ブレーキング時(ストップランプと連動)、急加速時(キックダウンと連動)の3条件下で自動的に4WD走行となるものでした。二輪駆動走行時でも、ドライバーに負担をかけずに常に安全に走行することができるSUBARUならではの機能と言えるでしょう。
初のフルタイム4WDとしてレオーネ3ドアクーペRX/Ⅱを投入 1986年4月に発売されたRX/Ⅱは、SUBARU初のフルタイム4WDとして、レオーネ4WDシリーズの中でもっともスポーツ性の高いモデルとして発売されました。デフロック機構を備えたセンターデフ式フルタイム4WDシステムと、水平対向ターボエンジン、デュアルレンジ付5速MT、強化サスペンションなどを組み合わせた高性能スポーツモデルでした。レオーネのフルタイム4WDモデルは、その後、セダンとツーリングワゴン「GT/Ⅱ」へのACT-4追加を皮切りに、1.8LのNAエンジンや1.6Lエンジン搭載グレードにも拡大。フルタイム化された4WDを積極的に展開していくこととなります。