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SUBARUの歴史

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1976年 軽枠拡大車レックス5、
サンバー5発売

この時期の世相
「およげ!たいやきくん」が大ヒット
モントリオール五輪で体操男子団体がオリンピック5連覇
子門真人氏が歌った「およげ!たいやきくん」が大ヒットし、モントリオール五輪で体操男子団体がオリンピック5連覇の偉業を達成した1976年。軽自動車に大きな転機が訪れました。それは21年ぶりに新規格が制定されたのです。今までよりも車体を少し大きくすることが許可され、排気量も360ccから550ccまでに拡大。この軽枠拡大により、SUBARUは2台のクルマを世に送り出します。それがレックス5とサンバー5です。
マーケットの縮小に悩む 1970年代初めまでの軽自動車は、国民の足として人気を誇っていたのですが、段々と需要が低下していきます。日本人の所得水準が上がり、登録車が買えるようになり、さらに車検制度の導入、重量税の引き上げなどもあり、軽自動車に向かい風が吹いたのです。しかも排ガス規制や安全対策を重視すると、軽自動車の性能をキープするのは難しい状況でした。これにより軽自動車の販売台数は1970年のピーク時に比べると5分の1にまで落ち込んでしまったのです。
待ちに待ったチャンス到来 そんな中、軽自動車に転機が訪れます。軽枠拡大で大きめの車体を作ることが許され、排気量も大幅にアップ。この変化にSUBARUはすばやく反応。レックス5とサンバー5を発売します。
No.1の軽自動車を創る レックス5もサンバー5も排気量を490ccにアップし、動力性能を向上。特にレックス5のボディは新規格枠をフルに使い大きくすることで全長190mm、車幅100mmと一回り拡大、安定性と居住性が格段に良くなりました。また、運転席回りのデザインも一新。すぐに人気車となり、1976年モーターファン誌のカーオブザイヤー(軽自動車部門)を受賞します。そういった大きな評価が後押しとなって、SUBARUの軽自動車販売は増加に転じました。往年の名車だった、スバル360の時代から軽自動車づくりのノウハウを蓄積してきたSUBARUの面目躍如です。逆風から追い風に変わるタイミングをしっかりと捉え、1976年人気の軽自動車を生み出す。この1年は軽枠拡大という変化に対して、SUBARUがお客様の期待にいち早くお応えすることができた年だったと言えるでしょう。