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SUBARUの歴史

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1973年 レオーネハードトップ、
レックス4ドアセダン、
レックス4サイクル車、剛力サンバー発売

この時期の世相
世界的な石油ショックによる物価の急上昇
オセロゲームがヒット
世界的な石油ショックによる物価の急上昇、オセロゲームがヒットした1973年。SUBARUは2台のクルマを発売しました。まずレオーネをファッショナブルにアレンジしたハードトップ。レオーネのイメージキャラクターだった人気歌手、尾崎紀世彦氏が「いまここに」というハードトップのオリジナルソングを歌い、さらに当時正統派の美人で人気を博していたハーフ女優、鰐淵晴子(わにぶちはるこ)氏も起用。広告宣伝に力を入れました。そして前年の1972年に発売したR-2の後継車であるレックスに4ドアセダンを追加。その後、全車種を改良し排出ガス規制に対応させた4サイクルエンジン搭載車、そしてサンバーをフルモデルチェンジした剛力サンバーも発売。SUBARUは、このアレンジした3車種で1973年を駆け抜けます。
ワイルドさに品のよさをプラス レオーネハードトップは「ネオクラシック」をコンセプトにデザインされました。「華麗さと気品」を前面に出し、4灯式のヘッドランプ、黒のソフトガード付きのバンパー、鼻すじの通った優美なボンネットなど、今までのクルマよりもワンランク上を求めていたユーザーの優越感をくすぐる趣向を凝らしました。
さらに外観だけでなく、SUBARUのこだわりである「FF方式」によるシャープなハンドルの切れ味、アクセルワークに小気味よく応えてくれる運転性も重視しました。
ドライブを愉しくする、心地よい仕掛け そしてレオーネの大きな特徴だった「運転のしやすさ」もしっかりと継承し、高速道路での安定した直進性、じゃり道や雪道での走破性も魅力でした。フルオープンの窓を備えていたため、伸びやかな室内と相まって高級感を演出しました。ボディカラーは、マルーン・ブラウン・ブルー・シルバーの4色を用意。ドライバーに満足感を与える要素をふんだんに盛り込んだ、「オシャレなSUBARU」だったのです。
公害対策に力を入れる 一方、これまで2ドアのみだったレックスにファミリーユース向けの4ドアセダンを追加し、バリエーションを拡大。その後、公害対策に向き合った低公害の4サイクルエンジンを搭載して全車を改良。「暮らしに欠かせないミニセダン」として人気を博しました。運転のしやすさをさらに高め、クリーンな設計と燃費のよさ、そしてエンジン音がとても静かなのが特徴でした。環境にもやさしいSUBARUの強みを活かしたクルマと言えるでしょう。1973年のSUBARUは剛力サンバーも加え、既存車種をグレードアップし、マーケットニーズに応える取り組みをした1年でした。