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SUBARUの歴史

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1972年 レオーネ4ドアセダン、レックス、
レオーネ4WDエステートバン発売

この時期の世相
札幌で冬季オリンピック開催
東北自動車道が開通
札幌で冬季オリンピックが開催され、東北自動車道が開通した1972年。SUBARUは3台のクルマを発売しました。まずクーペの展開だけだったレオーネに4ドアセダンと2ドアセダンを追加し、ファミリー層にも選択肢を拡げました。軽自動車ではR-2の後継車種として、「レックス」を主に若年層に向けた商品として発売。そして世界初の乗用タイプ4WDの量産車であるレオーネエステートバン4WDを発売したのもこの年。このレオーネ4WDが現在のSUBARUのSYMMETRICAL AWDのルーツにもなっています。1972年は、SUBARUの「先進と独創」がさらに進化した1年となりました。
軽自動車界のニュースター レックスとはラテン語で「王様」という意味。R-2から継承した「水冷サイクル直列2気筒エンジン」を採用し、冷却効率を高め、騒音が少ない設計としました。スバル360からR-2までの丸みを帯びたキュートなデザインから脱却し、当時流行だったウエッジシェイプ(くさび型)のデザインに変更。よりスポーティーなスタイリングを目指しました。発売から20年にも渡り、長く生産されたレックスは若者の心をつかんだ王様になったと言えるでしょう。
4WDはユーザーニーズから
生まれた
SUBARUが4WDを開発するきっかけを作ったのは、東北電力からのオファーでした。それは、「送電線の保守作業用に、スバル1000のバンを4WD化をしてほしい」という依頼だったのです。冬は雪深い東北地方で使われていたのはジープタイプのクルマで、車体が大きく重くて運転しづらい上に乗り心地が悪い。SUBARUはこのニーズに応えるため、未開拓の分野にチャレンジすることを決意します。そして3年の歳月をかけ、レオーネ4WDエステートバンが完成、発売されたのです。
レオーネ4WDは、雪国や悪路での業務用車両として重宝され、スキーやマリンスポーツなどレジャーの用途でも使われました。まさに新たなカーライフを創造するきっかけも作ったのです。
トップランナーが時代を先取る レオーネのバリエーション充実とレックスを世に出した1972年。特に乗用4WDの市販に踏み切った大きな転機になった1年となりました。この先進性が、現在のSUBARUのコア技術になっていったのです。