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SUBARUの歴史

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1971年 レオーネクーペ発売

この時期の世相
アポロ14号が史上3度目の月面着陸に成功
マクドナルド日本1号店が銀座にオープン
アポロ14号が史上3度目の月面着陸に成功し、マクドナルド日本1号店が銀座にオープンした1971年。レオーネクーペが発売されました。70年代になると自動車マーケットは普及期に入り、若者のクルマへの関心も高まりました。そこでSUBARUは若年層のニーズに合うクルマとして、「レオーネクーペ」を発売。当初クーペからスタートし、セダン、エステートバン、4WD、ハードトップとバリエーションを増やしました。
ワイルドさで若者の心を掴め レオーネとはイタリア語で「雄ライオン」という意味で「勇者」をイメージさせる言葉。レオーネの前身であるスバル1000は独創的な技術を持ち、多くのSUBARUファンの支持を集めましたが、スポーティーを好む若者には地味に映りました。そこでスバル1000以来のメカニズムを整備性の向上を含めてブラッシュアップ。躍動的で野生美にあふれた斬新なスタイルを持つレオーネクーペを開発したのです。そして若者の心をしっかりと掴むため広告宣伝にも力を入れ、当時人気歌手だった尾崎紀世彦をイメージキャラクターに起用して、彼のワイルドさをレオーネクーペに投影させたのです。
パワーだけでなく、環境問題にも取り組む エンジンはスバル1000〜1300Gから踏襲した水平対向4気筒とし、排気量を1400ccに拡大。当時の若者は「カッコよくて速い」クルマを好んだため、ボンネットを長くトランクを短くすることでそのニーズに応えるデザインを表現。そして時代の要請に合わせるべく排気ガス浄化装置も導入し、環境への優しさも目指しました。レオーネクーペは野性的な走りとデザインだけでなく、細やかな配慮にも気を配ったクルマでした。
水冷エンジンになったR-2も発売 1971年は元々、空冷エンジンを積んでいたR-2に水冷エンジンが追加された年でもあります。冷却能力に優れ、騒音や振動が少なくなるメリットがありました。エンジン音が静かになり、ヒーター性能もアップした新しいR-2をレオーネクーペと同時に記者発表しました。そして後年、レオーネの4WDが北米でヒットし、アメリカのオフィシャルスキーチームが使用するなど、レオーネの進化型は世界で愛されました。1971年は、SUBARUの優れた技術が後に繋がっていく起点の年だったと言えるでしょう。