SUBARU STAMP RALLY SUBARU A GOGO

home  >  SUBARUの歴史  >  1960年代

SUBARUの歴史

前のページに戻る

1969年3月1日(スバルFF-1シリーズ)8月15日(スバルR-2) スバルFF-1シリーズ、
スバルR-2発売

この時期の世相
東名高速道路が全開通
「サザエさん」の放送が開始
小型と軽の両方で大きなシェアを取るべく、スバルが攻めた1年 東名高速道路が全開通、テレビアニメ「サザエさん」の放送が開始された1969年。スバルは2タイプの新車をリリースします。まず1台は小型車市場で渾身の勝負を賭けたスバル1000を1100ccにエンジンの排気量を増加(ボアアップ)させ、内装を一新したスバルFF-1。2台目はスバルが軽自動車界で革命を起こした伝説の360を初めてフルモデルチェンジさせたスバルR-2です。同じ年に小型と軽の両方で大きなシェアを取るべく、スバルが攻めた1年でした。
スバルFF-1シリーズ スバルはFF-1で挑戦することを具体的なメッセージに込めました。「より《安全》で、より《速く》、より《広い》車を創ること」。前輪駆動「FF方式」によって悪路に強い「全天候安全車」というアピール。パワフルで重厚なエンジンをさらに強力にすることで最高時速145km(対スバル1000 +15kmアップ)。大人5人がゆったりくつろげるスペースを確保。車内の快適さを保つために気を配り、冷却ファンのノイズがなく静かで涼しく、冬は熱量が大きく暖かい空調まで用意しました。
スバルR-2に込められた思い 「10年以上のロングセラーだった、スバル360が初めてフルモデルチェンジする」この噂を聞きつけたユーザーの期待感はとても高く、スバルR-2の発表展示会は史上最高の来場者で溢れ、すぐに爆発的な人気を集めました。R-2と名付けられた由来は、同じ時期に発売されたFF-1の記号的ネーミングと合わせ、語感のよい豊かなイメージを持つ「R」を選び、「2」はスバル360の2代目という思いが込められていました。
R-2の革新 R-2は360よりもホイールベースと呼ばれる、前後輪の間隔を12cm拡大することで乗車時の足元を広くしてストレスを軽減。さらにエンジンの最高出力を360より5馬力上げることで、30馬力の力強さを身につけました。1960年代はまだ普通乗用車が高額だったため、軽自動車がファミリーカーだった時代。そんな軽自動車ブームの中心に、スバルR-2は登場したのです。
ふたつのクルマ、ひとつの魂 スバルが大事にした、「まったく新しい〝カー・フィーリング〟の世界」の提案。自分の思いのままに操るドライブ感覚を、スバルFF-1とR-2は小型車と軽自動車、ふたつのマーケットでアピールしました。この1969年は、スバルが自動車市場に向け、今まで積み重ねてきた独自のメソッドを大きく知らしめた1年だったのです。