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SUBARUの歴史

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1968年11月1日/30日(スバルヤングS/スバルヤングSS) スバルヤングS、SS発売

この時期の世相
GNPが世界第2位に
ミニスカート大流行
スバル360をスポーティー化 日本は高度経済成長に沸き、GNP(国民総生産)がアメリカに次ぐ世界第二位となり、若い女性の間でミニスカートが大流行した1968年。
スバル360の最終型である、「ヤングSとSS」が発売されました。そのコンセプトはスバル360をスポーティー化して、コアターゲットを若年層に絞るというものでした。当時は強力な馬力のものが軽自動車のトレンド。このヤングSとSSはエンジンの改良に力を入れたクルマでした。
好景気を謳歌する若者に対して、スバルの力が試される新しい挑戦だったとも言えます。
スバル360誕生10周年の進化型 ヤングSとSSのパンフレットには、こんな言葉が踊っています。「個性をはこぶ、ヤングエリートのための本格派!」アクティブにオシャレでカッコよくありたい当時の若者たちに向けたストレートな表現。スバルの思いがよくわかるコピーです。EK32型というスバル最新のエンジンを搭載し、Sは25馬力まで高め、SSはツインキャブレターと呼ばれるガソリンと空気を混ぜてパワーアップを図る装置を2個装備して、36馬力という高性能な仕様に高めました。これはスバル360とは別物と言ってもいい、ミニスポーツカーにグレードアップしたパワフル感に溢れたクルマだったのです。
ハイウェイに映える、
オシャレで速いクルマ
若者が気持ちよく高速道路を走るために、最高時速は120kmにまで高め、外装はポルシェを彷彿とさせるヘッドライトを搭載、サーフィンルーフも装備してスポーティーさを追求しました。ボディーカラーは「レモンイエロー」「ピーチホワイト」「ブリリアントレッド」の3色を設定、フロントに鮮やかに引かれたストライプも4種類を用意しました。当時まだ珍しかったタコメーター(エンジン回転計)も装置され、ドライバーの体をしっかりと包み込むフロントシートと革巻きのハンドルなど、若者のこだわりを満足させる要素をふんだんに盛り込んでいました。
スバル360、最後の系譜 発売から1970年まで生産されたスバルヤングSとSS。このクルマに乗って青春を過ごした若者たちの脳裏に、多くの思い出を刻みました。いま現在も愛され続けているスバル360の最終型であり、当時最先端だった日本のミニスポーツカー。本格的な走りとファッショナブルな外観は、1960年代の元気な日本のトレンドだったのです。